Sigfoxを用いた監視システム
今回の記事について
以前
「LPWAを用いたセンサーデータの可視化」
という記事を紹介しました。
今回はデータの取得方法が異なるのとデータ公開が出来るようにシステム構成がされています。
記事内に実際のグラフを確認できるURLが御座いますので、IoTにご興味のある方は是非読んでください。
システム構成
今回は太陽光発電の発電状態を監視するシステムを構成しました。
外部からの入力でデータを取得し表示することが出来る構成を作製することが今回の目標でした。
外部入力が出来る事により太陽光パネルだけでなく電流計、水位計など様々な計測器を用いて対応することが出来るようになると考えたからです。
使用した機材等
- Sigfox Shield for Arduino…Sigfox基地局にデータを上げるために使用する機器
- Arduino UNO R3…データ処理などプログラムを書き込むための物
- Thinger.io(Webサービス)… 受け取ったデータでグラフを作成するサービス
- Sigfoxクラウド(Webサービス)…Sigfox機器から出力されたデータをため込むためのクラウドデータベース
- USBケーブル(USB2.0 Bコネクタ)…PCとArduino UNO R3を接続しプログラムを書き込むために必要な機材
- Arduino IDE(ソフト)…Arduino UNO R3にプログラムを書き込むためのソフト
- 太陽光パネル…発電状態をアナログ出力するための機器
Arduino UNO R3
Sigfox Shield for Arduino
結果
Sigfoxの仕様により約12分に一度データを取得しグラフが更新されるようになりました。
太陽光監視システム
まとめ
初めにも記載しましたが、今回ご紹介したものは組み込みのセンサーではなく外部からの入力での構成のため太陽光パネルだけでなく様々な計測器を用いて対応することが出来ます。
そのため発想が有れば様々なIoTに取り組むことが可能です。
前回から対応した課題を以下に記載します。
- Arduino側の消費電力が高かったためLPWAの特徴である低消費電力を生かすことが出来なかった
→sleep機能を実装し前回よりも低消費で抑えられるようになりLPWAの特徴を生かす作りに出来ました
- AT&T M2Xを使用したことによりグラフ表示以外のシステムが出来なかった
→今回はThinger.ioを使用しました
追加の機能としてエラーが発生した際に登録されているメールアドレスに情報を飛ばすようにしました
今後の課題を以下に記載します。
- 試験機「Sigfox Shield for Arduino」ではなくモジュールからの開発を行う
→「Sigfox Shield for Arduino」は販売が終了していることと、試験機のため決まったサイズや仕様になってしまうので、機能やサイズなどを設計し田原電機製作所としてのIoTデバイスが出来ればと思います