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JoyWatcherSuiteで設備を一括監視・制御及びデータの集積

納入システムのご紹介

はじめに

今回はJoyWatcherSuite※というSCADA監視制御システムについてご紹介します。
SCADAとは(Supervisory Control And Data Acquisition)の略で「監視制御とデータの集積」という意味になります。
Windows PCにて設備を監視し状況に従って操作(制御)を行い、データを帳票や履歴、トレンドグラフとして集積する事が可能です。
※東京ガス株式会社製のSCADA

納入システムのご紹介

某灰処理設備のご紹介をします。
図1に本案件のシステム構成図を示します。
構成の特徴として通信の冗長化が上げられます。
機能については以下に記載されているので是非ご覧ください。

図1:システム構成

監視・制御

様々な機器の状態やプロセス値をSCADAに取り込めば図2のように画面が表示できるため「運転」、「停止」、「故障」等の設備状況をリアルタイムで監視が可能となります。また、画面のボタンより機器の操作を行うことが出来ます。

図2:SCADA画面

データ集積

過去の操作や値の記録を確認したり資料として出力したいという場面があると思われます。JoyWatcherにはデータベースが用意されているため機器の状態やプロセス値及び操作の記録を集積させることができ、トレンドグラフや帳票、履歴画面等に出力し確認することが出来ます。

  1. トレンドグラフ
  2. 集積したデータをJoyWatcherSuiteの機能を使用して折れ線グラフや棒グラフで表すことが可能です。
    縦軸や横軸を縮小、拡大も行えるので自分の見やすいように表示を変更することが出来ます。
    日時による検索も行えるため過去に遡りデータを確認することが出来ます。
    グラフで値を確認するときに目測だと読み違えてしまうことが有りますが、グラフ内で気になる日時をクリックすると登録されている全項目の値が表示され間違えることはありません。

    図3:トレンドグラフ

  1. 帳票
  2. 集積したデータをもとに日報、月報、年報をExcelに出力することが可能です。
    使用しているデータベースはリレーショナルデータベースのため、操作言語SQLを利用して出力をカスタマイズすることができます。
    内容が異なるため別の表で出力をしたい、1枚に収めたいという要望や書類確認のため押印箇所を作成するといった要望にも対応が出来ます。
    フォーマットが出来てしまえば印刷をするだけで提出用の書類が出来上がります。

図4:帳票

冗長化機能1

稼働中にLAN異常が発生して監視も制御も出来なくなったということが起きないよう冗長化機能を実装しております。
図5のようにデスクトップ1のLAN1の接続が切れてしまった場合には自動的にLAN2に切り替えて監視・制御を引き続き行えるようになっています。
(標準機能では実現できないためPLC-SCADA間の通信ソフトを別途構築し冗長化対応をしています。)

図5:冗長化機能1

冗長化機能2

ノートPCは監視用でデスクトップ1(LAN1専用)またはデスクトップ2(LAN2専用)を通して監視する仕様となっています。
通常経路が1つの場合にはLANまたは中継用のデスクトップに障害が発生した際に監視が出来なくなるという問題が有りますが、図6のように経路が冗長化されているためLAN1側で通信中にLAN1またはデスクトップ1に障害が発生した場合には自動でLAN2(デスクトップ2)側に切り替えるようになっています。
このため引き続き監視制御が可能となっています。

図6:冗長化機能2

おわりに

設備の規模が小さければSCADAが無くても直接現場で確認・記録・操作をすれば設備を運用することは可能と思われますが、設備の規模が大きい程設備間の移動や機器によって確認・記録・操作方法が異なるなど様々な要素で苦労すると思われます。
SCADAソフトを導入すれば様々な機器の状態やプロセス値が自動で記録され統一された表示で確認、操作が行えるため、少ない負担で設備を運用することが可能となります。

このようなシステムのお話が御座いましたらお気軽にお問い合わせください。
その他のレポートや事例紹介は こちら からご覧になれます。

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