IoT(Internet of Things)とは
IoTとは、「センサ・カメラ・計測器等で取ったデータを、インターネット(ICT)につなげてクラウドし、そのビッグデータを人工知能(AI)で分析して、精緻な予測や自動制御をすること」です。このIoTのシステムの概略を示したものが以下の図になります。
ここで、この図の各要素は以下のような働きがあります。
- IoT(IoTデバイス)
- 各種センサーやアクチュエータ、マイコンなどで構成されています。
マイコンはセンサー、アクチュエータの制御、データ送受信などを行います。
ゲートウェイとのデータ通信は低消費電力の無線通信を用いることが一般的です。
- ゲートウェイ
- 選定する必要があります。クラウドとはインターネットで接続します。IoTデバイスとの通信には規格化されている通信方式(BluetoothやZigBee、SIGFOXなど)を採用することで、汎用のマイコンボード(例えばRaspberry PiやArmadilloなど)を流用することも可能です。
- ホストコンピュータ
- 各ゲートウェイから送られてくるビッグデータを蓄積し、データの解析を行います。その解析結果から予測された内容に従ってアクチュエータを備えたIoTデバイスに対し最適な制御を行うよう指令を出します。
このIoTシステムを構築することで、今までではできなかった精度の予測、制御が可能になります。結果として、生産性の向上、故障率、不良率の低下、さらには消費者動向の把握などができるようになるとされています。
IoTシステムの構築を検討されているお客様に田原電機製作所ができること
IoTシステムの構築を求めているお客様に対し、田原電機製作所としてできることがあります。
まず、Stage 1として以下のサービスを提供します。
stage1
- IoTシステムを構築するに当たり、必要となるIoTデバイス、システムの概略を提案します。
- IoTデバイスに搭載する適切なセンサー、アクチュエータの選定をします。
- ユーザーの使用環境に応じたIoTデバイスの設計・製造をします。
さらにStage 2として以下のサービスを提供します。
stage2
- ゲートウェイとなるマイコンボードの選定または設計・製造をします。
- ゲートウェイ上で動作するIoTデバイスの制御プログラムの作成をします。
最後にStage 3として以下のサービスを提供します。
stage3
- クラウドと接続するための最適な回線を提案します。
- 最適なホストコンピュータを保有しているITベンダーをご紹介します。
- 青色のブロック
Stage 1のサービス
- 黄色のブロック
Stage 2のサービス
- 全てのブロック
Stage 3のサービス
多様な電源要求への対応
フィールド上の無線システムでは、無線化のメリットを生かすため機器の電源には電池を使用しています。そのため、電池交換の保守作業が発生するため、いかに低消費電力で測定・通信を高速化出来るかが課題になります。
田原電機製作所では、インダストリーで実績のある最大容量の塩化チオニルリチウム一次電池(汎用品)を推奨しています。
IoTシステム
このように、お客様の使用環境に合った最適なIoTデバイスの選定と制御プログラムを構築し、クラウド経由でホストコンピュータに接続させ、更なるデータの蓄積を人工知能による解析に置き換えることで、より高精度な状態の監視・制御をおこなうIoTシステムを提供することができます。
田原電機製作所は、創業以来80年、大規模設備~小規模設備まで合わせて3万件を超えるM2Mプラントシステムに携わった技術とマイコンボードの開発技術を融合することで、高品質で精度の高い監視・制御を行うIoTシステムを提供する事が可能です。